Debian セキュリティ勧告

DSA-2394-1 libxml2 -- 複数の脆弱性

報告日時:
2012-01-27
影響を受けるパッケージ:
libxml2
危険性:
あり
参考セキュリティデータベース:
Debian バグ追跡システム: バグ 652352, バグ 643648, バグ 656377.
Mitre の CVE 辞書: CVE-2011-0216, CVE-2011-2821, CVE-2011-2834, CVE-2011-3905, CVE-2011-3919.
詳細:

XML データファイルを操作する広く利用されているライブラリ libxml2 に て、多数のセキュリティ欠陥が修正されました。

  • CVE-2011-3919:

    Jüri Aedla さんにより、リモートの攻撃者からのサービス拒否攻撃や、 他の未知の攻撃方法による影響のあるヒープベースのバッファオーバフロー が発見されました。

  • CVE-2011-0216:

    リモートの攻撃者からの任意のコードの実行や、サービス拒否攻撃を許す境 界を一誤るバグが発見されました。

  • CVE-2011-2821:

    libxml2 の XPath エンジンにメモリ破壊 (二重解放) バグが特定されました。 この欠陥により、攻撃者はサービス拒否攻撃が可能で、さらに他の未知の影 響の可能性があります。この欠陥は旧安定版ディストリビューション (lenny) には影響しません。

  • CVE-2011-2834:

    Yang Dingning さんにより、XPath 処理に絡んだメモリの二重解放が発見さ れました。

  • CVE-2011-3905:

    リモートの攻撃者からのサービス拒否攻撃を許す境界外読み出しが発見され ました。

旧安定版 (oldstable) ディストリビューション (lenny) では、この問題は バージョン 2.6.32.dfsg-5+lenny5 で修正されています。

安定版 (stable) ディストリビューション (squeeze) では、この問題はバー ジョン 2.7.8.dfsg-2+squeeze2 で修正されています。

テスト版ディストリビューション (wheezy) では、この問題はバージョン 2.7.8.dfsg-7 で修正されています。

不安定版 (unstable) ディストリビューション (sid) では、この問題はバー ジョン 2.7.8.dfsg-7 で修正されています。

直ぐに libxml2 パッケージをアップグレードすることを勧めます。