Debian は GNU FDL を条件付きでフリーだと考えます

2006 年 3 月 16 日

Debian プロジェクトは、GNU Free Documentation License (FDL) の下に配布されている文書が変更不可部分を含まない場合、Debian フリーソフトガイドライン (DFSG) に即したフリーなものであるとみなすと決定しました。

すべての Debian 開発者が投票できる一般決議によりこの結論に達しました。 369 人の Debian 開発者がこの投票に参加し、その大多数は GNU FDL の下に発表された文書が変更不可部分を含まない限り、メインの Debian アーカイブに適応すると考えます。

この決定は、GNU FDL の下に配布されたすべての文書はアーカイブから取り除く必要があるという、 これまでの解釈による状況を緩和します。 そのため、いくつかの文書はアーカイブに残るでしょう。

この投票によって、 多くの開発者がその文書の修正不可部分をチェックする必要が生じるため、 近く発表される "etch" のリリースに影響があります。しかし、それが GNU FDL 下のライセンスであっても、多くの文書がメインの Debian アーカイブに残るでしょう。

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Debian について

Debian GNU/Linux は世界中から千人を超えるボランティアがインターネットを通じて協力し、 開発されているフリーなオペレーティングシステムです。Debian のフリーソフトウェアへの献身、非営利組織であること、オープンな開発モデルは GNU/Linux ディストリビューションの中でも Debian を特別なものとしています。

Debian プロジェクトの強さの鍵は、ボランティアベースであること、 Debian 社会契約への献身的な努力、 可能な限り最良のオペレーティングシステムを提供することへの約束によるものです。 その意味で Debian 3.1 はまた別の重要なステップです。

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より詳しい情報を希望する場合は、Debian のウェブページ https://www.debian.org/ を参照するか、 <press@debian.org> にメールを送ってください。